【FF7】クラウドの正体は?|ソルジャーではなかった理由と記憶の真相
ネタバレ注意
ネタバレを含みますので、未クリアの方はご注意ください。
FF7(ファイナルファンタジーVII)の主人公クラウドは、神羅の精鋭部隊ソルジャーの「元クラス1ST」を名乗って物語に登場します。
ところが物語が進むにつれて、本人の語る過去と、周りの人の話や残された証拠が食い違っていきます。
そのため、クリアしたあとも「結局クラウドは何者だったのか」がはっきりしないと感じた人もいるでしょう。
結論からいうと、クラウドはソルジャーではなく、神羅の一般兵でした。
元ソルジャーとしての記憶は、親友ザックスの経験と、宝条の実験で体に入ったジェノバ細胞の働きが重なってできたものです。
この記事では、クラウドの本当の来歴と、記憶が入れ替わった理由、真相が明かされるまでの流れを、作中の描写に沿って整理します。
作中の描写をもとにした考察は、後半の節に分けて書いています。
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結論:クラウドはソルジャーになれなかった神羅の一般兵
クラウドは故郷ニブルヘイムを出て神羅に入りましたが、ソルジャーにはなれず、一般兵にとどまりました。
本編のクラウドが自分の肩書きとして語る「ソルジャー・クラス1ST」は、ザックスの肩書きです。
それでもクラウドがソルジャー並みに戦えるのは、5年前に宝条の実験台にされたためです。
実験の中身は、ジェノバの細胞を植えつけて魔晄を浴びせるもので、ソルジャーを作る方法と同じでした。
体はソルジャー並みの力を得ましたが、心はその負担に耐えられませんでした。
宝条はクラウドを失敗作とみなし、ほかの実験体には入っている識別ナンバーのイレズミも、クラウドには入れませんでした。
ナンバーは無くても、クラウドは宝条が作った「セフィロス・コピー」のひとりです。
クラウドの本当の来歴
ティファに認められたくてソルジャーを目指した
クラウドはニブルヘイムで生まれ、幼いころに父を亡くして母とふたりで暮らしていました。
他人と打ち解けるのが苦手で、村の子どもたちとも仲が良くありませんでした。
12年前、母を亡くしたティファがニブル山へ向かったとき、クラウドはひとりだけ内緒でついていきます。
ふたりは山道から転落し、クラウドは軽いけがで済みましたが、ティファは7日間意識が戻りませんでした。
ティファを守れなかった自分の弱さを嫌ったクラウドは、英雄セフィロスの強さにあこがれます。
強くなればティファに認めてもらえると考えたからです。
7年前、クラウドは給水塔へティファを呼び出し、ソルジャーになると告げます。
そして、ティファが困ったときは助けに行くと約束して村を出ました。
5年前、一般兵としてニブルヘイムへ戻った
5年前、一般兵のクラウドは、ニブル魔晄炉の調査に向かうセフィロスとソルジャーのザックスに同行してニブルヘイムへ戻ります。
このときクラウドは兵士のヘルメットをかぶり、ティファにも正体を明かしませんでした。
ソルジャーになれなかったことを知られたくなかったからです。
調査のあと、自分の出生の秘密を知ったセフィロスは村を焼き払い、ニブル魔晄炉へ向かいます。
魔晄炉では、あとを追ったティファがセフィロスに斬られ、駆けつけたザックスも倒されます。
そこへ来たクラウドは、ザックスの剣でセフィロスを背後から刺しました。
クラウドも深手を負いましたが、セフィロスを魔晄炉の底へ落とし、その場で意識を失います。
7年前の約束どおり、クラウドはティファが危ないときに駆けつけていたのです。
宝条の実験台にされ、ザックスとともに逃げた
事件のあと、クラウドとザックスは宝条の指示で捕らえられ、神羅屋敷の地下でセフィロス・コピーの実験台にされました。
この実験にはニブルヘイム事件の生き残りの人々も使われ、ほとんどの人が自我を保てなくなっています。
ソルジャーだったザックスは、実験を受けてもジェノバに支配されず、自分を保ちました。
ザックスはクラウドを連れて神羅屋敷を抜け出しますが、ミッドガルを目前にして追っ手に殺されます。
重い魔晄中毒で立つことも話すこともできなかったクラウドは、その場に放っておかれて命拾いしました。
残されたクラウドは、ザックスのバスターソードを持ってミッドガルへ向かいます。
ミッドガルでティファと再会し、元ソルジャーを名乗った
クラウドは、七番街スラム駅で介抱されていたときにティファと再会します。
このときから、クラウドはソルジャー・クラス1STだった自分を演じはじめました。
その人物像は、ザックスから聞いた話と、自分が見聞きしたことを混ぜて作り上げたものです。
ティファに誘われてアバランチの作戦に加わるところから、ゲームの本編が始まります。
クラウドの来歴は、クラウド・ストライフのページにも年表でまとめています。
カームで語った5年前の話と、実際に起きたこと
ミッドガルを出たあと、クラウドはカームの宿で、5年前のニブルヘイムの出来事を仲間に話します。
プレイヤーが操作する回想の場面ですが、中身の多くはザックスがしたことでした。
| カームでクラウドが語ったこと | 実際に起きたこと |
|---|---|
| ソルジャーとしてセフィロスとともにニブルヘイムへ行った | ソルジャーとして同行したのはザックスで、クラウドは一般兵として同行していた |
| ニブルヘイムへ向かう途中で、乗り物に酔ったことがないと話した | そう話したのはザックスで、乗り合わせていた兵士がクラウドだった。クラウドはもともと乗り物に酔う |
| 村でティファと再会した | クラウドはヘルメットで顔を隠し、ティファに名乗らなかった |
| 魔晄炉の中でセフィロスと話した | 魔晄炉の中にいたのはザックスで、クラウドは入り口でティファの護衛をしていた |
| 出発前にセフィロス・ティファと写真を撮った | 写真に写っているのはセフィロス・ティファ・ザックスで、クラウドはいない |
| 魔晄炉でセフィロスを追ったあとのことは「記憶がない」 | クラウドがセフィロスを刺し、魔晄炉の底へ落としていた |
クラウドが「記憶がない」と言っていた部分こそ、実際にクラウドが動いた場面でした。
回想の場面の流れは、カーム〜ミスリルマイン〜コンドルフォートのページで確かめられます。
真相が明かされる前から、手がかりは置かれていた
クラウドの過去が偽りだと分かる前から、物語のあちこちに食い違いが置かれています。
- 伍番魔晄炉で頭痛とともによみがえる、父の死に怒るティファの場面は、実際にはザックスの目の前で起きたことでした。
- 伍番魔晄炉から落ちて気を失ったとき、頭の中に声が響きます。そのセリフは、のちにクラウドが12年前の転落を振り返るときのセリフと同じです。
- エアリスにソルジャーのクラスを聞かれたクラウドは、一瞬ためらってから「1ST」と答えます。
- ゴンガガで会うザックスの両親が話す息子の経歴は、クラウドの境遇とよく似ています。
- このときパーティーにエアリスやティファがいると、エアリスはザックスが初恋の人だと話し、ティファはザックスを知らないと言って話をそらします。ふたりがいなければ、クラウドがザックスの名前に聞き覚えを感じて混乱します。
- ニブルヘイムの神羅屋敷の地下には、ザックスとクラウドの頭文字にあたる「コードZ」「コードC」と書かれたサンプルのビーカーと、ふたりの脱走を記した報告書が残っています。
ティファは、5年前にセフィロスと村へ来たソルジャーがクラウドではなかったことを知っていました。
それでも、クラウドがソルジャーとしてティファと再会したと思い込んでいるため、事実を言い出せずにいたのです。
ゴンガガと神羅屋敷の場面は、ゴンガガ〜コスモキャニオン〜ギ族の洞窟とニブルヘイム〜ニブル山〜ロケット村のページにまとめています。
北の大空洞で崩れ、ミディールで取り戻した真実
北の大空洞:セフィロスに「人形」だと告げられる
北の大空洞にある竜巻の迷宮の奥で、セフィロスは5年前のニブルヘイムの幻を見せます。
その幻の中に、クラウドの姿はありません。
セフィロスは、クラウドはニブルヘイムが焼けたあとに宝条がジェノバ細胞と魔晄で作り出した人形だと告げ、クラウドの写っていない写真を見せます。
はっきり否定しないティファの態度もあって、クラウドの心は崩れてしまいます。
続いて宝条の口から、セフィロス・コピー計画と、実験体だったクラウドの過去が明かされます。
クラウドは仲間の制止を聞かずに黒マテリアをセフィロスへ渡し、メテオが発動します。
その直後、クラウドはライフストリームに飲み込まれ、仲間と離ればなれになりました。
ミディール:ティファとふたりで記憶をたどり直す
クラウドはミディールに流れ着き、重い魔晄中毒で治療所に入院します。
やがてミディールの地下からライフストリームが噴き上がり、看病していたティファはクラウドとともに地割れへ飲み込まれます。
そこはクラウドの記憶と意識の世界で、ティファはクラウドが本当の自分を取り戻そうとしていると知ります。
ふたりは5年前の記憶をたどり直し、ソルジャーとして村に来たのはクラウドではなかったこと、魔晄炉でセフィロスを刺した一般兵こそクラウドだったことを確かめます。
仲間のもとへ戻ったクラウドは、これまで理想の自分を演じていたと打ち明け、これからは本当の自分として生きると話します。
このあと飛空艇で乗り物酔いのユフィと話すと、クラウドがそれまで乗り物酔いをしなかったのはザックスの記憶の影響だったことも分かります。
記憶を取り戻す前にヴィンセントを仲間にしていなければ、そのあとクラウドで会いに行ったときの自己紹介は、元ソルジャーではなく元神羅兵になります。
ふたつの場面は、竜巻の迷宮〜北の大空洞と北コレル〜コンドルフォート〜ミディールのページで確かめられます。
考察:クラウドは本当に「人形」だったのか
ここからは、作中の描写をもとにした考察です。
北の大空洞でセフィロスは、クラウドを宝条が作った人形だと言いました。
しかし、ミディールでたどり直した記憶を見ると、この言葉は半分しか当たっていないと考えられます。
元ソルジャーを名乗っていた人格は、確かにザックスの記憶をもとに、ジェノバ細胞の力で作られたものでした。
一方で、ニブルヘイムで生まれてティファと約束を交わし、魔晄炉でセフィロスを止めたクラウド本人は作られた存在ではありません。
セフィロスは作られた人格のことだけを取り上げ、クラウドという人間そのものまで偽物に見せかけたと読めます。
また、作られた人格の中身にも、クラウド自身の願いが表れています。
セフィロスは、クラウドはティファの記憶の中にあるクラウドをまねて作られたと語っていました。
クラウド自身も、ライフストリームから戻ったあとに、理想の自分を演じていたと打ち明けています。
ソルジャーになってティファに認められたいという願いは、ニブルヘイムを出たときからクラウドが持っていたものです。
元ソルジャーの人格は、クラウドがなりたかった自分の姿だったと見ることができます。
そう考えると、ミディールの場面は作られた人格を捨てるだけでなく、ソルジャーになれなかった自分を受け入れる場面でもあったといえます。
まとめ
クラウドの正体は、ソルジャーになれなかった神羅の一般兵です。
5年前のニブルヘイム事件のあと宝条の実験台にされ、ナンバーの無いセフィロス・コピーとして体にジェノバ細胞を持つことになりました。
元ソルジャー・クラス1STとして語っていた過去の多くは、親友ザックスの経験です。
北の大空洞でその記憶を否定されて心が崩れたクラウドは、ミディールのライフストリームでティファとともに記憶をたどり直し、魔晄炉でセフィロスを止めたのが自分だったと知ります。
作られた人格を手放し、弱かった自分を受け入れたところに、クラウドの本当の姿があります。
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